どうも。音楽クリエイター、DTMインストラクターのフナです。
日頃、いろんな音楽を作ったり、作り方を教えたり、ヤマハ・スタインバーグの公式YouTubeチャンネルにてCubase解説動画の制作、出演などもしております。
さてさて。
ついに!Cubaseの最新バージョンCubase12が昨夜3月2日23:00にリリースされましたー!!
パチパチ。
全世界同時リリースということで
日本においては平日深夜のリリースとなりましたので、
まだまだ触っていない方も多いのではないでしょうか。
いち早く僕が実際に使ってみた感想を交えながら新機能紹介をしていきたいと思います。
ちなみに僕は2002年にリリースされたCubase SXの頃からCubaseユーザーなのですが・・・
ん?
今は2022年・・・え!!?
もう20年・・・???
Cubase歴20年・・・DTM歴自体はもっと長いので・・・
え!?ウソ!?やだ!
どおりで最近お肌のハリが・・・・
あ!すいません!
脱線しました(汗)。
では、いってみましょう!
1.Steinberg Keyナシで動く!
まずはこちらの画像をご覧ください。
なんと言うことでしょう!!
Steinbergキー(いわゆるドングル)ナシでCubase Proが立ち上がっております!
これまではUSBメモリのような形状をしたSteinbergキーという物理キーをパソコンに接続していないと使えなかったCubase Pro、Cubase Artistが、今回のアップデートにより必要なくなりました。
これは嬉しい!
僕は日頃、Cubaseを自身のスタジオだけでなく、いろんな場所に持ち出して使うことも少なくないため、ドングルの忘れ物、紛失のリスクを常に意識しないといけなかったのですが、このリスクがなくなることは本当にありがたいです。
今回からは新たにSteinberg Activation Managerというライセンス管理アプリを使用し、最大3台のPCで使えるようになります。
2.オーディオファイルのコードを検出!
オーディオファイルをコードトラックにドラッグするだけで、コードを検出してコードトラックに入力してくれます!賢すぎる!!
一本の2ミックスだけでなく、ギター、ベース、ピアノなど、複数のオーディオイベントを選択してコードトラックにドラッグしてもコード検出してくれます。
この機能で検出されたコードをダブルクリックで開くと「検出」というタブが出てくるのですが、そこでその他の候補を提示してくれるので最適なものを選び直すことも可能です。
いろんな使い道が考えられますが、その一つとして「自分の好きな曲のオーディオからコード進行のヒントを得ることができる。」というのが面白いかもしれません。作曲支援の力強い機能になること間違いナシです!
3.VariAudioにスケールアシスタントが付いた!
Cubaseには元々「VariAudio」というオーディオのピッチ補正ができる強力な機能と、「スケールアシスタント」というMIDIデータの音程が外れないようにする便利な機能があるのですが、この「スケールアシスト」がMIDIデータだけでなく、オーディオデータにも使えるようになりました!
ピッチ補正をする場合、ある程度音感がないと正しい位置(音程)がパッとわからなくて、補正に時間がかかる、苦労するという方もいらっしゃると思うのですが、これさえあれば正しくない音程は補正の選択肢から除外され、パッパッとスピーディーにピッチ補正ができるようになります!
4.フリーワープがプロジェクトウインドウ上でも使えるように!
オーディオのタイミング補正ができる便利機能「オーディオワープ」ですが、これまでは専用のウインドウ内でおこなっていました。それが今回からがプロジェクトウインドウ内でもできるようになります!
専用ウインドウを立ち上げずに作業ができるので、タイミング補正の参考にしたい別のオーディオの波形を見ながら作業するなんてこともとてもやりやすくなります。
5.新プラグイン Raiser
リミッター系のプラグインなのですが、音圧を上げる方向に振っているような印象でどちらかというとLimiterよりMaximizerに近いようです。音圧をガンガン上げても元の雰囲気を破壊しにくく、音のパワー不足に悩む人にはとってもありがたいと思います。元々あるMaximizerと違うキャラクターでマキシマイザータイプのエフェクターが1つ増えたことは嬉しいですね!
また、Raiserには音圧を上げたことでどれくらい音質に変化が起きているかをチェックできるCompareという機能があります。音圧をあげると必然的にボリュームが上がるため、かける前と後で「ボリューム以外にどう変わったのか?」の判断が難しくなるのですが、Compareボタンを押すとRaiserによる音圧変化の効果を維持したまま、かける前のボリューム感で再生してくれます。効き具合のジャッジにとても役立ちますのでぜひ使ってみてください。
6.新プラグイン FX Modulator
いろんな可能性を秘めまくっているのですが、すごくざっくり言うと「これまでは複数のエフェクトに緻密なオートメーションを書かないとできなかったような凝ったサウンドメイクが、直感的にできるマルチエフェクター的なもの」です。
この中に複数のエフェクトを立ち上げて「それぞれがどのように動くか」時間変化によるかかり具合を表すカーブを選ぶと、テンポ同期がバッチリされ、緻密なオートメーションのような凝ったサウンドがめっちゃ簡単に作れます。プリセットも豊富なので、1から自分で作らなくてもプリセット選ぶだけで「ソレどうやって作ったんですか!!?」とリスナーを唸らせるサウンドが(実は簡単に)できてしまいます!秘密兵器!
7.新ライブラリ Verve
Halion Sonic SEで使えるライブラリが追加されました!生ピアノのハンマーと弦の間にフェルト布を挟ませることで得られる柔らかなフェルトピアノの音が再現されています。ただし、それだけではありません。フェルトピアノの音にベルやシンセ、ストリングスなど、様々な音をレイヤーされる機能「TEXTURE」が初めから備わっており、よくあるピアノ音源とは全く違うサウンドが得られます。
まだまだあるのですが、ひとまず初見で気になったもの7つピックアップしてみました。
その他にも
元々ある編集ワークフローが改善されていて使いやすくなっていたり、
SUPERVISIONにVUメーターなど新たなモジュールが追加されていたり、
色々パワーアップしていて、
今後、使い倒していくのが楽しみです!
冒頭でもお伝えしましたが、僕はヤマハ・スタインバーグの公式YouTubeチャンネルにてCubase解説動画の制作、出演をしております。
もちろん今回のCubase12に関する動画も今後制作、公開していきますので、お楽しみに!
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